洗濯表示マークの見方完全ガイド
公開日: 2026年6月15日
衣類のタグに並ぶ記号、正しく読めていますか?洗濯表示は2016年12月に新しい規格へ変わり、記号の数は41種類に増えました。一見複雑ですが、「5つの基本の形」と「点・線・数字・バツの意味」さえ覚えれば、ほとんどの表示は読み解けます。この記事で基本を押さえましょう。記号を1つずつ調べたいときは、記事末尾の洗濯表示マーク一覧ツールが便利です。
まず覚える「5つの基本記号」
新しい洗濯表示は、次の5つの基本記号に補助の点・線・数字・バツを組み合わせて表します。基本の形が「何の手入れか」、組み合わせが「どの程度まで可能か」を表すと覚えてください。
| 基本記号 | 表す手入れ |
|---|---|
| 桶(おけ) | 家庭での水洗い(洗濯機・手洗い) |
| 三角 | 漂白の可否と漂白剤の種類 |
| 四角 | 乾燥の方法(タンブル乾燥・自然乾燥) |
| アイロン | アイロン掛けの可否と上限温度 |
| 丸 | クリーニング(ドライ・ウェット) |
点・線・数字・バツの読み方
5つの基本記号に付く補助の意味は共通しています。これを覚えると初めて見る記号でも意味が推測できます。
- 桶の中の数字:洗濯液の上限温度(℃)。数字が小さいほどデリケート
- 下の横線:処理の強さ。線なし=通常、1本=弱く、2本=非常に弱く(洗濯やクリーニングに付く)
- アイロンの点:上限温度。点1=110℃/点2=150℃/点3=200℃
- バツ(×):その手入れは「できない」。桶に×なら家庭で水洗い不可
乾燥記号(四角)の見方
四角の記号は2種類に分かれます。丸の中に点があるものは「タンブル乾燥(乾燥機)」、線だけのものは「自然乾燥」の方法を表します。
| 記号 | 乾燥方法 | 目安 |
|---|---|---|
| 丸に点2つ | タンブル乾燥(高温) | 排気温度上限80℃。綿・ポリエステルなど熱に強い素材向け |
| 丸に点1つ | タンブル乾燥(低温) | 排気温度上限60℃。縮みが気になる衣類・やや繊細な素材向け |
| 丸にバツ | タンブル乾燥不可 | 乾燥機は使えない。自然乾燥のみ |
| 縦線1本 | つり干し | 脱水後、ハンガー等にかけて干す。最も一般的な自然乾燥 |
| 横線1本 | 平干し | 脱水後、平らな場所に広げて干す。ニット等の型崩れ防止に |
| 縦線2本 | ぬれつり干し | 脱水をせずそのままハンガーにかけて干す |
| 横線2本 | ぬれ平干し | 脱水をせず平らな場所に広げて干す。特にデリケートな素材向け |
アイロンの温度表示まとめ
失敗しやすいアイロンは、点の数で上限温度が決まります。素材に合った温度で掛けることが、テカリや溶けを防ぐコツです。
| 表示 | 上限温度 | 主な素材の目安 |
|---|---|---|
| 点1つ | 110℃まで(低温) | アクリル・ナイロン・ポリウレタン |
| 点2つ | 150℃まで(中温) | ウール・絹・ポリエステル |
| 点3つ | 200℃まで(高温) | 綿・麻 |
| アイロンに× | アイロン不可 | 熱に弱い装飾・特殊素材 |
※ 素材はあくまで一般的な目安です。実際の手入れは衣類タグの表示に従ってください。
クリーニング記号(丸)の見方
丸の記号は家庭での洗濯ではなく、クリーニング店での処理方法を表します。中の文字(P・F・W)は使用できる溶剤や処理方法の種類で、消費者が直接気にする必要はありませんが、店員に記号を見せる際の参考になります。
| 記号 | 処理方法 | 内容 |
|---|---|---|
| 丸にP | ドライクリーニング可(パークロロエチレン等) | パークロロエチレンおよび石油系溶剤が使用できる、対応範囲の広い処理 |
| 丸にF | ドライクリーニング可(石油系溶剤のみ) | パークロロエチレンは使用不可。石油系溶剤のみで処理 |
| 丸にW | ウェットクリーニング可 | クリーニング店が行う専門的な水洗い。ドライクリーニングで落ちにくい汚れに有効 |
| 丸にバツ | クリーニング不可 | ドライクリーニング・ウェットクリーニングともに不可。家庭の洗濯表示に従う |
よくある質問
参考・出典
- 消費者庁「家庭用品品質表示法・洗濯表示」 — 新しい洗濯表示の記号一覧と意味
- 消費者庁「繊維製品の表示について」 — 洗濯表示を含む繊維製品の品質表示の解説