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確定申告・税金の基礎知識ガイド

最終更新: 2026年4月4日

確定申告とは

確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得を計算し、納めるべき税金の額を確定させる手続きです。翌年の2月16日から3月15日までの間に、税務署に申告書を提出します。

会社員の方は通常、勤務先が年末調整を行うため確定申告は不要です。しかし、以下のようなケースでは確定申告が必要になります。

  • 副業の所得が年間20万円を超える場合 — 給与所得以外の所得(雑所得、事業所得など)が20万円を超えると申告義務があります
  • 年収2,000万円を超える場合 — 年末調整の対象外となるため、自分で確定申告が必要です
  • 医療費控除やふるさと納税の還付を受けたい場合 — 年末調整では処理できない控除を受けるには確定申告が必要です
  • 住宅ローン控除を初めて受ける場合 — 1年目は確定申告が必要です(2年目以降は年末調整で対応可能)
  • フリーランス・個人事業主の場合 — 事業所得がある方は原則として毎年確定申告を行います

所得税の計算の仕組み

所得税は「収入」にそのまま課税されるわけではありません。以下のステップで計算されます。

  1. 収入から必要経費を差し引いて所得金額を算出
  2. 所得金額から所得控除(基礎控除、社会保険料控除、配偶者控除など)を差し引いて課税所得を算出
  3. 課税所得に税率(5%〜45%の累進課税)を適用して所得税額を算出
  4. 所得税額から税額控除(住宅ローン控除など)を差し引いて納付税額を確定

つまり、「控除」を活用すればするほど、課税される所得が減り、結果として税金が安くなります。自分に該当する控除を漏れなく適用することが節税の基本です。

主な所得控除の種類

所得控除にはさまざまな種類があります。代表的なものを紹介します。

基礎控除

すべての納税者に適用される控除で、合計所得金額が2,400万円以下の場合は48万円です。所得が増えると段階的に減額され、2,500万円を超えるとゼロになります。

社会保険料控除

健康保険、厚生年金、国民年金、雇用保険など、支払った社会保険料の全額が控除されます。会社員の場合は給与天引きされている額が該当します。

医療費控除

1年間に支払った医療費が一定額(通常10万円)を超えた場合、超えた分が控除対象になります。通院の交通費や市販薬の購入費も対象になる場合があります。セルフメディケーション税制との選択適用も可能です。

ふるさと納税(寄附金控除)

自治体への寄附金のうち、自己負担2,000円を除いた全額が所得税と住民税から控除されます。控除上限額は収入や家族構成によって異なるため、事前にシミュレーションしておくことが重要です。

生命保険料控除・地震保険料控除

生命保険や個人年金保険、介護医療保険の保険料を支払っている場合、一定額が控除されます。地震保険料も最大5万円まで控除可能です。

副業の税金の基本

近年、副業を始める方が増えています。副業の税金で押さえておくべきポイントをまとめます。

  • 20万円ルール — 給与所得者で副業の所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円以下なら、所得税の確定申告は不要です。ただし、住民税の申告は別途必要です
  • 所得区分 — 副業の内容によって「雑所得」「事業所得」「給与所得」など区分が異なります。事業所得と認められれば青色申告が可能で、最大65万円の特別控除が受けられます
  • 経費の計上 — 副業に必要な費用(通信費、交通費、消耗品費など)は経費として計上できます。レシートや領収書は必ず保管してください
  • 住民税の納付方法 — 確定申告の際に住民税を「自分で納付(普通徴収)」にすれば、副業の収入を勤務先に知られにくくなります

iDeCo・NISAと税金

資産形成を考えるうえで、税制優遇がある制度を理解しておくことは大切です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

掛金が全額所得控除の対象になるため、節税効果が非常に大きい制度です。会社員の場合、月額1.2万〜2.3万円まで拠出可能で、年間の所得控除額は14.4万〜27.6万円になります。ただし、原則として60歳まで引き出せない点に注意が必要です。

NISA(少額投資非課税制度)

2024年から新NISAがスタートし、年間投資枠が大幅に拡充されました。つみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)を合わせて最大年360万円、生涯で1,800万円まで非課税で投資できます。通常は投資の利益に約20%の税金がかかりますが、NISA口座内の運用益は非課税です。

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※ 各ツールの計算結果は参考値です。実際の申告にあたっては、税理士や税務署にご確認ください。